| フランス文学と詩の世界 | |
| Poesie Francaise traduite vers le Japonais | |
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| 夕べのハーモニー 時が満ちるや花々は茎の上でふるえ 芳香をあたりに放つ センサーのように 音と匂いがたそがれの中に舞う 憂鬱なワルツ ものうき眩暈 花々があたりに芳香を放つ 引き裂かれた心のように ヴィオロンが泣く 憂鬱なワルツ ものうき眩暈 巨大な祭壇のような 空が悲しく美しい 引き裂かれた心のように ヴィオロンが泣く か弱い心が恐れるのは暗黒の虚無 巨大な祭壇のような 空が悲しく美しい 日は沈み 凝固した血の色に染まる か弱い心が恐れるのは暗黒の虚無 追い求めるは輝く過去のひとこま 日は沈み 凝固した血の色に染まる 汝の面影は我が心に輝く 聖なるイメージのように |
![]() サバティエ夫人の胸像 |
この詩はサバティエ夫人のために作ったとされるのが通説である。ボードレールはこのほかに「とても快活な人へ」や「精神的な夜明け」などサバティエ詩篇といわれるもの数編を作っている。 サバティエ夫人は名をアポロニーといい、父親も定かならぬ子として生まれたが、天性の美貌と教養を有し、あまたの芸術家から美の化身としてたたえられた。そのサロンには、ギュスターヴ・フローベール、マクシム・デュカン、テオフィル・ゴーティエ、ジェラール・ネルヴァルといった一流の文学者が出入りしていた。 ボードレールは1852年から1857年頃にかけて、サバティエ夫人のサロンに出入りしていたが、彼の夫人に対する感情はプラトニックなものであったようだ。 この詩にはジャンヌを歌ったもののような、エロティックな雰囲気はない。Pantoum という詩形を採用し、同じ句を順次回帰させることによって、不思議な効果を演出している。 |
Harmonie du soir - Charles Baudelaire Voici venir les temps ou vibrant sur sa tige Chaque fleur s'evapore ainsi qu'un encensoir; Les sons et les parfums tournent dans l'air du soir; Valse melancolique et langoureux vertige! Chaque fleur s'evapore ainsi qu'un encensoir; Le violon fremit comme un coeur qu'on afflige; Valse melancolique et langoureux vertige! Le ciel est triste et beau comme un grand reposoir. Le violon fremit comme un coeur qu'on afflige, Un coeur tendre, qui hait le neant vaste et noir! Le ciel est triste et beau comme un grand reposoir; Le soleil s'est noye dans son sang qui se fige. Un coeur tendre, qui hait le neant vaste et noir, Du passe lumineux recueille tout vestige! Le soleil s'est noye dans son sang qui se fige... Ton souvenir en moi luit comme un ostensoir! |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007
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