フランス文学と詩の世界 |
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ギヨーム・アポリネール 詩の翻訳と解説 |
ギヨーム・アポリネール Guillaume Apollinaire (1880-1918) は、20世紀初頭のフランスにおける、ほとんどあらゆる前衛芸術に係わりを持った。今日では詩人としての名声が確立しているが、彼はむしろ美術批評家として出発したのであり、ピカソやブラックのキュビズム、キリコらのフュチュリズム、そしてオルフィズムやシュルレアリズムなどを次々と世に紹介したことで知られた。 |
非常に交際範囲の広い人で、したがって影響力も大きかった。かれの姿勢には、権威に反抗し、個人の自由を賛美する傾向が強かったので、個人主義を謳歌する時代の雰囲気にマッチしたのである。彼のそうした姿勢は、パリの有名なサンテ刑務所をわずらわす事態を招いたほどだ。かれがサンテ刑務所に入れられた理由というのが振るっている。警察では、ルーヴル美術館から有名な「モナリザ」が盗まれた事件をめぐり、それを外国人グループの犯罪と決めつけ、アポリネールをその一員だと推定したのである。ギヨーム・アポリネールは、ローマ生まれで、しかもポーランド系の家系に生まれたので、そんなふうに受け取られたのであろう。 そんなわけで、ギヨーム・アポリネールはコスモポリタンの気質を色濃くもっていたのだったが、詩人としては、象徴派以来の伝統的な詩法に、奔放な創造力をからませ、現代詩につながる独自の詩を作った。「ミラボー橋」は、いまでも若者たちによって口ずさまれている。またセミポルノ的な作品や、不条理劇なども作り、忘れられた巨人マルキ・ド・サドを復活させたりした。アポリネールは色々な意味で、時代を画する芸術家であった。 ミラボー橋 Le pont Mirabeau イヌサフラン Les colchiques クロティルド Clotilde 白雪 La Blanche Neige ジプシー女 La tzigane 秋 Automne 鐘 Les cloches サンテ刑務所 A la Sante 病める秋 Automne malade 狩の角笛 Cors de chasse 雨が降る Il pleut はがき Carte postale 鳥は歌う Un oiseau chante 星の悲しみ Tristesse d'une etoile ある Il y a ギヨーム・アポリネールの生涯と作品 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007
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