フランス文学と詩の世界
Poesie Francaise traduite vers le Japonais
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マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール:詩の翻訳と解説
マルスリーヌ・デボルド・ヴァルモール( Marceline Desbordes Valmore 1786-1859) は生涯を通して愛を歌い続けた。独身の時代には恋人への愛を歌い、結婚してからは夫への愛を歌い、子どもが生まれてからは子どもへの愛を歌い、老いてからは人間への愛を歌った。その彼女の処女詩集は1819年に発表された「エレジーとロマンス」だ。後に他の詩とあわせて1930年の「ポエジー」にも収録された。
だが生前には、世間から広く評価されたわけではなかった。その彼女を本格的に世の中に紹介したのはボードレールである。ボードレールは1862年に刊行されたフランス詩人のアンソロジーの中で、彼女の才能を高く評価し、そのことがきっかけで、心ある詩人たちに読まれるようになった。
またポール・ヴェルレーヌは、有名な「呪われた詩人たち」の中で、ただ一人の女流詩人として彼女を紹介した。このユニークな本は、ステファヌ・マラルメ、トリスタン・コルビエール、アルチュール・ランボーといった当時無名の詩人たちを一躍有名にした重要な業績なのであったが、マルスリーヌ・デボルド・ヴァルモールの名も、この本によって不朽になったのである。
ここではそんなマルスリーヌ・デボルド・ヴァルモールの詩の中から愛を歌った作品を取り上げ、管理人による翻訳をもとに、鑑賞しながら適宜解説・批評を加えたい。
エレジー Elegie :マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール
不安 L'Inquietude:マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール
思い出 Souvenir :マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール
初恋 Le Premier Amour:マルスリーヌ・ヴァルモール
もうわからないわ Je ne sais plus, je ne veux plus:マルスリーヌ・デボルド=
ヴァルモール
贈り帰された花 La fleur renvoyee :ヴァルモール
戻ってきたあの人 Son retour:ヴァルモール
あの人を見て Regarde-le:マルスリーヌ・ヴァルモール
変わりたい L'espoir:マルスリーヌ・ヴァルモール
さよならといわないで Jamais adieu:ヴァルモール
わたしの部屋 Ma chambre :マルスリーヌ・ヴァルモール
あなた Toi:マルスリーヌ・ヴァルモール
女の手紙 Une lettre de femme :ヴァルモール
鐘と涙 Les cloches et les larmes:ヴァルモール
心の叫び Un Cri:マルスリーヌ・ヴァルモール
サアディのバラ Les roses de Saadi :ヴァルモール
イネス Ines:マルスリーヌ・ヴァルモール
花の散った花冠 La Couronne effeuillee :ヴァルモール
失った秘密 Secret perdu:マルスリーヌ・ヴァルモール
離れ離れのふたり Les Separes:マルスリーヌ・ヴァルモール
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2010
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである